2013年7月5日

インピーダンスバランス出力

事の発端はMicrovoxの代替品として購入した某有名マイクメーカー製のパワーサプライ+DIのサービスマニュアルで出力回路を確認したことだった。あれ?出力のホット側はトランジスタ出力になっているのに、出力のコールド側はコンデンサと抵抗を通してGNDに落ちているだけ。ファンタム電源かけられてもこわれない事はわかったが、なんだよ、こんな有名メーカーなのにアンバランス出力のXLRアウトかよ、と思ってしまった。ところがしつこく検索していくと、「インピーダンスバランス出力」という方式らしいということがわかった。日本語の解説がなかなかないのだが(ここくらいか)、英語版Wikipediaにはちゃんと解説がある。え〜こんな方法かよ〜、とは思ったが、参考にこことか、こことか読んでみたら、実はかなり普及しているようだ。某社ミキサーでもブロック図にさりげなく書いてある。知らなかっただけ〜、みたいな?

2013年6月30日

Made in UK

事の発端はアコーディオンのマイクを作っているUKのMicrovoxというメーカーを知ったことだった。バンドメンバーが使っていて故障したようなので診てみたら、ピンジャックのホット側に電圧をかける2線式で給電してコンデンサマイクを鳴らしていた。そうか日本でミニジャックでやっているプラグインパワーだ、と気がついたが、UKはピンジャックなんだ〜、抜き差しでもショートしにくいしな、と納得。UKってこれがメジャーなのか?と思ってさらに検索していたら、UKのメーカーってなかなかおもしろいな〜、とハマってしまい、Microvox用のプリアンプ+DIを作っているOrchidというメーカーを見つけて、あまりに安いのでシンプルなDIと一緒に買ってしまった。UKの価格ってVAT(EUの消費税?)込みで表記されていて、日本から買うとVATがかからないのでその分を送料で使うらしく、結局送料込みの価格を表記しているのと同じだ。10日くらいで届いたが、どちらもファンタム電源でしか動かないという潔い仕様でカッケー。使っているネジはミリだし、もっと日本に入ってきてもいいのになあ。

P.S.MicrovoxのM400を買ってこのプリアンプ+DIでギターを鳴らしていますが、良い音ですよ。

2013年2月19日

ファンタム電源対策

某社のバランスアウトのあるプリアンプをPAミキサーにつないでPAミキサーのファンタム電源をONにしたらプリアンプに付いているVUメータが振切れたままになった(VUメータが2番ホットからパラ取りされていてメータに直流がかかったのが原因)、という経験から、バランスアウト付きの機器には神経質になっている。ファンタム電源で駆動出来る機器は当然問題ないはずだが、そうでない機器はバランス出力がどうなっているかを確認しないと怖くてライブで使えない。取説に明確に「ファンタム電源をONにしないで下さい。」と書いてある機器(AVALON U5とか)は絶対にダメだと思うが、そうでない機器はどうしても回路図を捜すとか中を開けるとかしてしまう。トランスだったら問題ないが、有極の電解コンデンサでマイナス側がPAミキサーに向いているとがっかり。トモカの11T-12を使ったり、自分で無極性コンデンサに交換したこともあるが、やっぱりメーカー側で対策して欲しいところだ。メーカーのみなさん、コストアップになりますが、バランスアウトの出力コンデンサは無極性でお願いします。