'75年に初めて買ったベースはグレコのプレベで当然パッシブだったが、'84年に初めてTUNEを買ってからというものベースはずっとアクティブ。スタインバーガーのEMGにすっかり満足しちゃって25年も使い続けているが、今になってパッシブのプレべが欲しい病発症。でもピックアップはBartolini(ポールピース露出タイプはイヤ)、21フレット(スティングレイをしばらく使っていたからだな)、ピックガードはアノダイズド、という条件の既製品があるはずも無し。オーダーか?(すごい価格になりそう)適当なの買ってパーツ交換か?(21フレットのプレべが見当たらない)とずっと考えていたが、某Bブランドフィリピン工場製の21フレットPBが新春セール3万円!で売っていたので思わず買ってしまった。来たモノはまあ価格通り(定価からの通常値引きで買ったら怒るレベル。特価には訳があるってことだな。)のパーツ類なので即転売かと思ったが、ボディとネックは良く出来ている(キャビティには導電塗料も塗ってある)のでちょっと考え直し。でもナットはひどすぎるのでここだけ直すか、と思ってTUSQに交換を始めたら、買い揃えたヤスリ(あの後
これも買った)のおかげで2時間ぐらいで満足な出来上がり。そしたらこのフレットとフィンガーボードの仕上げはもしかしたら今までのベスト3か?とか思えるようになって、え〜いボディ、ネック以外は全パーツ交換だ!と勢いがついて、Bartolini 8S、HipShot KickAss Bridge、GOTOH GB640、Fender純正アノダイズドピックガードとエンドピン、CTSポットとオレンジドロップコンデンサ、ジャックはスイッチクラフトとノルトロック(詳細は
こちら)、と合計5万円も購入。3万円のベースでも元パーツサイズがフェンダーサイズにドンピシャ(削って調整は皆無!)、エポキシパテで穴埋め・開け直しはピックガード用くらいで大したことはなく(ハンドドリルとピンバイスで垂直に穴が開けられるスキルはいつの間に)、トータル4時間くらいで交換終わって完成。なんとプレべのピックガードと配線を触るのは40年ぶり。プレべってデザインは唯一無二だがこんな大きなピックガード、ポットとジャックがギリギリの狭いキャビティは本当にやりにくい。ジャズベでピックガードとコントロールパネルを分割した理由が良くわかる。それにしても部品も道具も情報もなかった'77年くらいから始めて細々続いていたベースいじりは、部品も道具も情報も揃った今は素人の私でもかなりのレベルでイケることがわかって感動。ある意味人生の目標を達成してしまったな。もういつ死んでもいいや、ってのは半分本気。