Type-Fの解析サイトはEasyEDAというWebブラウザで回路を書いて基板レイアウトが出来るサイトのプロジェクトをGPL3.0で公開している。これ元ネタが明確なのに公開して大丈夫なのか?さらにEasyEDAからJLCPCBという基板製造から部品も調達して実装までしてくれる業者にそのまま発注出来るパスが出来ている。至れり尽くせりだな。個人でSMD搭載のPCBを調達するってこんなに敷居が低くなっちゃったの?今回はプロジェクトそのままの基板、部品、実装までの全部を発注。膨大な部品データベースから在庫品のチップ抵抗を割り当てるのに若干時間がかかったが、初回クーポンのおかげで最低発注数量の5枚でも安い!発送はOCSを選択して10日で到着。実装はリフローで十分な品質。これでこの価格は凄い。シェルは格安のAXX212Gを調達。安かったけど組み上げ中にシェル内部のバリに気が付かず基板を1個壊してしまった。最終的に4個製作。4個を比べてみたが同じ品質で違いが全くわからない。FETの選別はしなくても良いのか。Type-Cよりゲインが大きいけれどノイズはほぼ皆無。この基板サイズだとマイクに直接内蔵してアクティブダイナミックマイクとか出来そうだな。でもAXX212Gはノイトリックのメスとの嵌合が悪くてイマイチ。結局秋葉原のTOMOCAで見つけた3-11/12Eに全部交換した。さてこんなに作っちゃったけどバンド仲間に形見としてプレゼントするかな。
ファンタムシステム
楽器マニアに贈るディープなネタ。
2025年5月30日
2025年5月18日
続インラインマイクプリアンプ
2025年5月10日
インラインマイクプリアンプ
事の発端は音楽仲間からSHUREのSM11にミニXLRコネクタを付けるように依頼されたことだった。無事付け終わってチェックしていたらSM57に比べて出音が小さい。仕様を見ても振動板が小さいからか出力レベルがかなり低い。ローカルにプリアンプを入れないとミキサー側でバランスが取りにくいかも、というコメントと共に依頼者に戻したが、ネットを検索していたらSM11とDM1 DYNAMITEというファンタム電源で動くマイクプリアンプでギターを録った動画を見つけてしまったのが運の尽き。そうだこんなゲインちょい足しの製品があったよなあ、と思ってさらに探したらまあたくさん出てくること。業界で定番(Type-Cと呼ぼう)と言われるものからDM1タイプの某国製らしき模造品まで20倍くらいの価格差がある。1個試そうと思ってサウンドハウスでこれを見つけて買ってみた。とても短くてSM57に直付けすると表面処理が近くて違和感が無い。ノイズも無くてとても良い感じ。ミキサーのトリムを大きく上げなくて済むので使いやすい。youtubeで検索したら高い評価の動画ばかりで、これは当たりだったな、とここで終われば良かったのだが、youtubeで定番を分解して解析している動画を見つけてしまった。おお〜シンプルな回路だ、SOPのデュアルFETは選別不要なのか、KiCadの基板データも公開されているぞ、と久々に自作熱で盛り上がってしまった。さらに探すと変換アダプタサイズのこれ(Type-Fと呼ぼう)を分解して解析しているサイトもある。Type-Cとは違うディスクリートなFET回路でこれ全部リード部品で出来ないかな、と思ってKiCadで回路図をトレースしてフットプリントを配置して、とやってみたらあっという間にリード部品をユニバーサル基板に実装するデータが出来てしまった。でもオリジナルのFETはSMDでリード部品のFETで代用出来るかは怪しいな。SC-59→TO-92変換基板で何とかするか、全部SMDのフットプリントで再設計するか、でもSMDを手はんだ付けする気合いと根性がまだあるか?FETの選別は必要か?デュアルFETを使ったType-Cの回路の方が確実か?と楽しく検討してしまった。基板は40年以上前にトレーシングペーパーにレタリングを貼った版で試作屋さんに何種類か作ってもらったことはあったが、今はガーバー渡しで作ってもらうのが当たり前のようだ。検索すると某国の業者で評判が良いところがたくさん出てくる。さて40年ぶりに基板発注してみるか?←イマココ。
2024年11月14日
SDRにハマる
事の発端は音楽仲間が関東圏のFMの番組に出ることを聞いたことだ。ここは関東圏のFMなんて絶対受信出来ない地域だし、radikoでは放送区域外なのでさあどうやって聞こうかな、と考えていたら地元CATVが関東圏のFMを再送信しているのを思い出した。二十年くらい前にミニコンポで受信したことがあったが、すっかり忘れていて、しばらく前に買ったRCD-M41にチューナーが付いているのも思い出し、CATVから分岐して同軸ケーブルで接続して受信。あれ、なんかホワイトノイズが多いな〜、と思ってググったら、先輩方からの情報でFMバンドパスフィルタを入れると消える、と聞いて早速購入、見事にノイズが消えてクリアな受信に成功。でもRCD-M41には出力端子がないので録音が出来ない。そうだPCに接続出来るチューナーがあったな、と思ってググったら、RTL2832UというICを使ったUSB接続のワンセグチューナーでFMが受信出来るらしい、とわかってAMAZONで探してアンテナにF型コネクタアダプタが付いた¥1580を買ってみた。Windows7までは対応しているドライバと録音も出来る受信ソフトが付属している古いデバイスだが、Windows11でもセキュリティを緩くしてドライバを認識させることが出来てクリアな受信に成功。これで当初の目的は達成したのだが、RTL2832Uを使ったドングルでPCで受信するラジオはSDRというらしい、十年くらい前から結構盛り上がってるんだな、これそのままMacBookで使えないかな、と考え始めたのが運の尽き。 MacOS用のSDRツールを試したらあっさり認識して受信成功。でもなんか歪んだようなノイズが消えない。さらに調べたらこの世界では有名らしいRTL-SDR.COM製のドングルが¥7000弱で売っている。衝動買いしてMacBookで試したらノイズがないクリアな受信に成功。同軸ケーブルを繋がないとならないが、PCでFMがこんなに手軽に聴けてちょっと感動。デジタル録音でエアチェック(死語か)出来るぞ。家で1人の時に流しっぱなしにしていたら10代後半にラジオだけで過ごした1年間を思い出した。お金なかったからなあ。その後にPHONO入力付きのラジカセとレコードプレーヤーを買ってレンタルレコード三昧だったのでFMから遠ざかったけど。PCからBluetoothスピーカーに飛ばしたら家の中のどこでも持って行けて幸せ。FMは青春の音だ!