事の発端は音楽仲間が関東圏のFMの番組に出ることを聞いたことだ。ここは関東圏のFMなんて絶対受信出来ない地域だし、radikoでは放送区域外なのでさあどうやって聞こうかな、と考えていたら地元CATVが関東圏のFMを再送信しているのを思い出した。二十年くらい前にミニコンポで受信したことがあったが、すっかり忘れていて、しばらく前に買ったRCD-M41にチューナーが付いているのも思い出し、CATVから分岐して同軸ケーブルで接続して受信。あれ、なんかホワイトノイズが多いな〜、と思ってググったら、先輩方からの情報でFMバンドパスフィルタを入れると消える、と聞いて早速購入、見事にノイズが消えてクリアな受信に成功。でもRCD-M41には出力端子がないので録音が出来ない。そうだPCに接続出来るチューナーがあったな、と思ってググったら、RTL2832UというICを使ったUSB接続のワンセグチューナーでFMが受信出来るらしい、とわかってAMAZONで探してアンテナにF型コネクタアダプタが付いた¥1580を買ってみた。Windows7までは対応しているドライバと録音も出来る受信ソフトが付属している古いデバイスだが、Windows11でもセキュリティを緩くしてドライバを認識させることが出来てクリアな受信に成功。これで当初の目的は達成したのだが、RTL2832Uを使ったドングルでPCで受信するラジオはSDRというらしい、十年くらい前から結構盛り上がってるんだな、これそのままMacBookで使えないかな、と考え始めたのが運の尽き。 MacOS用のSDRツールを試したらあっさり認識して受信成功。でもなんか歪んだようなノイズが消えない。さらに調べたらこの世界では有名らしいRTL-SDR.COM製のドングルが¥7000弱で売っている。衝動買いしてMacBookで試したらノイズがないクリアな受信に成功。同軸ケーブルを繋がないとならないが、PCでFMがこんなに手軽に聴けてちょっと感動。デジタル録音でエアチェック(死語か)出来るぞ。家で1人の時に流しっぱなしにしていたら10代後半にラジオだけで過ごした1年間を思い出した。お金なかったからなあ。その後にPHONO入力付きのラジカセとレコードプレーヤー買ってレコードレンタル三昧だったのでFMから遠ざかったけど。PCからBluetoothスピーカーに飛ばしたら家の中のどこでも持って行けて幸せ。FMは青春の音だ!
ファンタムシステム
楽器マニアに贈るディープなネタ。
2023年12月17日
Fishman Rare Earthの電源供給
既に13年前に友人の Fishman Rare Earth Blendで実施した内容であるが、自分のRare Earth Bassでも実施して画像を撮ったので記事にする。Rare Earth Blendは電池がCR1/3NまたはSR44が2個で、電池ボックスが本体の真下で電池交換するためにはどうしてもギターから外す必要がある。3Vを供給するだけだったら別の電池でも良いのでは?と気が付いて、同じCRで容量が大きいCR123Aで電源供給することを考えた。本体改造はしない、という要求があったので、CR1/3Nと同じサイズのダミー電池を作って元の電池ボックスに挿入してプラスとマイナスを引き出し、CR123Aの電池ボックスを繋いでマジックテープで側面に貼った。これで容量が160mAhから1600mAhと10倍になり電池交換のストレスも無くなった。自分のRare Earth Bassでやってみたらこんな感じ。既にプリアンプを付け外して構造がわかっているので分解して元の電池ボックスは外し、リード線を出してJSTのXAで中継してCR123Aの電池ボックスを両面テープで側面に貼った。あまり深く考えずに同じCRということでCR123Aを選択したが、今思うと単4の2本直列ボックスでもギリ側面には貼れそうだな。スナップ付きボックスにしてスナップを本体から引き出したほうがスマートかも。でも2本外さないとならないので電池交換がやりにくいか。コイン電池を使う方法は軽いし省スペースなので他メーカーも追従して流行ったけど、容量が小さいのがイマイチなんだよねえ。
2022年8月15日
トランスアイソレータ
以下は2020年3月のお話。 VUメーター付きのマイクプリにファンタム電源がかかったらメーターが振り切れたという経験からカットのためTOMOCAの11T-12を長く使っている。中のトランスはサンスイらしい。NEUTRIKからNA-Housingが発売されたのを知ったので、ST-71で同じ機能を作ってみた。カッコいいなあ、これ。もうちょっと良いトランスが入るくらいのサイズにならないかな、と思って検索していたら、なんとトランスを通すだけのエフェクター、ライントランスと呼ぶらしいものを見つけた。LUNDAHL使ってこの価格かあ、と思って見ていたら、OEP/Carnhillという知らないメーカに気が付いた。検索するとA187A12Cが600Ω:600Ωで¥4000程度で買える。作ってみるか、ということでまずフォーンジャックのアンバランス仕様で製作。ベースに使ってみると、え、何か良いじゃん。じゃあバランス仕様も、ってことでXLRのコネクタの穴を開ける自信がないので以前からアイデアがあったコンセントボックスでなんとかするを実行。未来工業のPVR16-0をSONICのSP-01で内側をシールドしてCANAREのM-CPAX02DにPANASONICのWN7603KPで組み上げ。ゴム足代わりにタカチのシリコンバンド。あっという間に3つのトランスアイソレータ完成。A187A12CはLUNDAHLやJensenを買う勇気がない貧乏性にはちょうど良いかな。で、今は2022年8月ですが、各部材のリンクを追ったらかなり値上がりしていてちょっとビックリ!
2022年6月24日
0dB HyCAA
事の発端はエフェクターとしての真空管プリを物色していたら、真空管を使ったヘッドホンアンプ0dB HyCAAを見つけてしまったことだ。YAHAアンプはだいぶ前から知っていたがこれは全く気が付かなかった。8年も前からあったとは。ネットでかなりの高評価なので俄然興味が湧く。基板がここで売っていたので早速購入。親切なマニュアルに従っていつもの通販3社経由で推奨部品を集める。オペアンプはネットの先輩方の記事をいくつも読んでV-AMPはMUSES8920、C-AMPはNJM4556ADDを選択。真空管は侵攻の影響かロシア製がほぼ入手出来ない。でもJJのECC802Sが見つかったのでちょっと高かったけどTMを購入。以前頒布されていたアクリル板は入手出来なかったので何度かお世話になっているこちらにオーダー、1セット送料込みで¥2500くらいで作ってもらえた。部品はかなり奢ったと思うがこれでも合計¥10000未満。LEDは眠っていたオレンジを2.2kΩでおとなしめに点灯したら思いがけず良い雰囲気。昔々買ったヘッドホンアンプ付きのUSB DACを何個も復活させて、入力するラインレベルの信号を複数作って比べながら音出し。鳥肌が立ちました!なんと優しい音だ。ノイズは私の耳では全く聞こえない。入力レベルを高くする必要はあるが、素晴らし過ぎ!真空管モノは13年前にTUBE MPのINSERT端子増設改造したついでに真空管をエレハモの12AX7に交換して音が変わって喜んだ以来だな。真空管沼にハマる気持ちがちょっとわかるな。
2020年7月20日
34インチスケールのアップライトベース
2005年末にポジションマーク付のCUB CUSTOMを中古で入手してから数年40インチスケールと格闘したが、結局諦めて手放してしまった。ストレッチには最高なんだがサムポジションは無理〜とか重すぎて現場投入出来ないとか。アルコで弾きたかったけどな。コントラバスを若い時に選んで続けている方々には頭が下がる。でもアップライトを諦めきれずに34インチスケールのOmni Bassが出てきた時はやった〜!と思ったが、とにかく高い。NXT、WAVと出てきて入手出来そうなところまで来てさらに何年も迷ったが、UB804が出たので、WAVと触り比べてやっとUB804を購入。Twitterで著名な方々が弾き出したのも大きいが。いや〜よく出来てる。よくぞこの価格で製品化してくれました。ありがとうIbanez。独立ブリッジピックアップでトリムもあるのでピエゾにありがちな弦によって音の大きさが変わるのを改善出来る。スタンドは重いが安心感はある。TAMAだもんね。ポジションマークを全フレット打ってくれたら完璧だった。さあこれで諦めていたアルコを頑張ろう。
2019年4月30日
7年目のMacBook Pro
以前は毎年のように買い換えていたMacだったが2012年にRetinaじゃない15インチMacBook Proを買ってからこれをずっと使っている。毎年アップデートされるOSに対応出来ている内は、と思いながら7年目に突入。バッテリーもHDDも一度も交換しないままだったが、さすがにバッテリーがヘタって1時間も持たなくなったので、自分で某国製に交換。交換前は2000mAhくらいしかなかったのが7000mAhって。やたらに長く持つようになったが、バッテリーメーターがよくわからないのでツールを探す。結局これに落ち着いたが、こうやって最大容量が徐々に減っていくんだなあ〜と実感。ついでにHDDもSSDに交換したら、全くの別物になってしまった。これだけ速くなったらますます新しいMacを買う気が失せる。さていつまでOSのアップデートに耐えられるか?
2019年4月14日
続シールド付き電源ケーブル自作
MARINCOのコネクターの欠点はネジが全部タッピングで相手側が樹脂で負けちゃうことだな、と実感。要するに回しすぎて壊しちゃったのだが。でAmazonでMARINCOに似てるけどオヤイデみたいにネジがナット受けらしい某国製のViborg Audioというメーカーを見つける。金メッキ品のセットはMARINCOとほぼ同じ価格だったがポチる。MARINCOの改良版って感じ。ネジがM3のナット受けなので、全部ステンレスビスに交換してBELDEN 19364を付け直す。そのままクランプするとケーブルが細いのでコネクタ中心から大きく外れるので、ネジにスペーサーかませて中央になるように調整。ネジが気持ち良く締まっていい感じ。でさらに盛り上がって柔らかいと評判のカナレLP-3V20ACを2m買ってIECコネクタはネジが全部ナット受けのAETのPSE320HG、これが明光社のOEMと分かったのでプラグは明光社のME2591を選択してもう1本作る。これで¥6000弱。LP-3V20ACは編組シールド+アルミホイルでドレイン線付きの豪華なシールド。11mmと太いけどなかなか柔らかい。さすがカナレ。PSE320HGは高いけどこのタイプでは嵌合が一番だな。当然全部ステンレスビスに交換。ME2591は定番とのことだがLP-3V20ACだとケーブルクランプが締め切れずに浮いて動いてしまう。精神衛生上よろしくないので、アメリカン電機の7112GNに交換する。圧着端子が必要だけど真鍮非メッキで低価格で良い。これもステンレスのビスとタッピングに交換。クランプも締め切れたし。って何してんだ私。